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農家さんの365日をそのまま伝えるHYAKUSHOカレンダー

農家さんのストーリーと生活者である私たちが繋がることを目指す、「HYAKUSHOカレンダー」を2021年に制作しました。目指したのは、農家と消費者がストーリーを通じて繋がる未来。生活の中で身近なカレンダーという媒体を活用しながら、農家さんの365日をありのままの姿で切り取り、届け、豊かな消費のカタチを作りたい。HYAKUSHOカレンダーはそれに向けた小さな社会実験です。

HYAKUSHOカレンダーの3つの特徴

  1. 農家さんのストーリーと生活者である私たちが繋がるための入り口
  2. 農家さんの365日をありのままの姿で切り取り、届ける
  3. 農業を取り巻く課題も見えてくる

農家さんをフィーチャーした理由

農家さんと出会うことで、農家の日常が見えてきた

HYAKUSHO発足以来、HYAKUSHOチームはたくさんの農家さんと出会ってきました。農業を取り巻く課題調査を行う中で見えてきたのは、農家さんが自分たちの生産現場を離れて外の人たちと繋がる機会が少ないこと。

既存の流通ルートの中では、生産物は価格や見た目だけで選ばれて消費される傾向があります。いかにこだわりを持って作物を育てていても、一次産品が売り場に届けられる過程の中で、農家がもつ現場の情報やストーリーが届けられておらず、反対に、生産者も受け取り手からのフィードバックが届かない傾向にあります。

作り方のこだわりや哲学といった農家(ヒト)の魅力的な情報はたくさんあるのに、それが売り方や宣伝に反映されていない、この状況にHYAKUSHOとして何ができるか、考え始めました。

農家さんの話をじっくり聞くと、思いや悩み、人となりが見えてくる
農家さんの思いを届けるため、チームで思いを紡いでいく

つくる人、食べる人、急接近。

HYAKUSHO BARの様子。農家さんと消費者さんの対話する場を開催

「農家さんの魅力を消費者にダイレクトに伝えたい」。そんな思いを実現する場として、HYAKUSHOの発足と同時にスタートから「HYAKUSHO BAR」というイベントを企画していました。日頃出会うことのない農家と消費者が直接出会い、対話をする場所としてこれまで約20回以上に渡って開催してきました。時には農家と消費者をつなぐ翻訳家のような役割である料理人をゲストとして招いた回もありました。

普段農家さんとはあまり接点のない様々な人たちが、農家さんのストーリーに共感して、繋がる。このようなマッチングはこれまでにない形での農業の発展に寄与できるのではないだろうか。HYAKUSHOはこれまでに紡いできたネットワークを最大限活用し、農家の新しい価値創造に繋がるチャレンジの機会を生み出したいと考えました。

そのような取り組みの一環として着手したのが、カレンダー制作でした。クラウドファンディングプラットフォーム『CAMPFIRE』を通じて資金を調達。みなさんのご協力によりプロジェクトは成立し、2020年末から2021年にかけて、カレンダー完成を目指して、毎月農家さんの畑を訪れ、取材をしました。取材では、農家さんから目には見えてこない努力や苦労などのお話を伺ったり、農家さんのいろんな表情を見せてもらったりと、とても濃い時間を過ごすことができました。

さらに、カレンダーの木製スタンドは塩尻市木曽平沢地区にある「大河内家具工房」のみなさんにご協力いただきました。

塩尻市木曽平沢地区にある『大河内家具工房』のみなさん

カレンダーは、月毎に一人ずつ農家さんのストーリーをご紹介。仕事内容や、日常、人となりが伝わる写真が掲載されているほか、想いや生き様なども記しました。日々、私たちは、毎日一度は野菜や果物を手に取って過ごしています。しかし、それらを生み出す農家さんの暮らしまで、思いを巡らせることはどのくらいあるでしょうか? 私たちはそんな問題意識から、農家さんの暮らしを感じられる機会を毎日見るであろうカレンダーを通して提供したいと思いました。

モノの消費からヒト・コトを中心とした消費へ

昨今のEC産業の盛り上がりの中で、「DtoC(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)」と呼ばれる、SNSやインターネットを活用し、作り手が直接消費者に売ることを可能にするモデルが広がってきました。しかし、消費者が直接農家さんから購入すること、ましてやECを使って購入することはまだ馴染みが薄く、流通量が少ないことから農家にとってのコスト効率はよくありません。また、消費者の目的がモノの購入に限定されているため、視覚的な情報を判断基準として購入することは依然として変わらず、それ以外のヒト・コトの価値を伝えるフォーマットとして最適ではない現状があります。

そこで、HYAKUSHOでは、入り口をカレンダーやサイトなどのメディアとし農家(ヒト)の魅力的な情報発信​​や、消費者、加工業者、卸業者、企業との関係構築などを行い、農家の新たな価値創造のきっかけになるような場や機会作り(コト)を支援することで従来のやり方ではない消費のカタチを提案したいと考えています。

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