私たちは、地域のステークホルダー(自治体や地域事業者)とのリレーションから、産業支援や観光推進といった分野において地域課題解決に向けた活動を行っています。また、クライアントが持つ「課題」に対し伴走支援を行い、各々の課題解決が地域課題の解決につながるようプログラムを作成しています。
私たちは、長野県塩尻市に拠点を置き、コミュニティビジネスを実践してきました。地域の人材や文化、施設、資金を活用し、地域に新たな事業や雇用を創出することで、地域活性の一助を担いたいと考えています。
開業当初私たちは、「農家さん」の支援を考えていました。農家は、私たちの生活に欠かせない存在であるにも関わらず、社会や地球環境がめまぐるしく変わる中、生業の継続が難しくなっているからです。労力を費やし、真摯に作物を育てても正当な対価を得られない現状を痛感していました。
「ビジネスの力でこの現状を変えられないか」と考え、農家×テクノロジー、農家×クリエイティブ、農家×人材育成といった、掛け合わせの施策を実行してきました。
人々の価値観を急速に変えることはできませんが、そうした一つ一つの活動は、いわゆるConnecting the dots (点と点をつなげる) として、私たちならではの事業を創出することができました。
地域課題は地続きです。農家の課題に向き合っていくと、地域の他の課題にも行きつきます。私たちは、地域課題とビジネスを掛け合わせ、地域課題×人材育成、地域課題×新サービスというように、展開を重ねています。
自治体、地域内外の事業者、企業とリレーションをとり、地域というフィールドのなかで、小規模から実験実証、PoCをはじめ、今ある身近な課題に一緒に向き合い続けます。
Hyakushoの活動は、さまざまな会社からの「お悩みを聞く」ことからはじまります。
人材育成になにかできないか。長野での実証実験を取り組んでいきたい。開発したアプリの使用感を検証したいなど。そのひとつが「閑散とした駅前をどうにか盛り上げられないか」ということでした。
ワインの産地として知られる、Hyakushoの舞台、長野県塩尻。この相談を受けるまでに、Hyakushoではワイン好きの人たちとつながる「ワインサークル」やワイン用ぶどう栽培を手助けする「一口農主」の企画をしていました。
すでにつながりのある「ワイン」を軸に、年々寂しさが増す塩尻駅に活気を戻そうと、「アイマニ SHIOJIRI」というワインバーを自らオープンしました。塩尻市内のワイナリーからゲストを呼び、ワインの魅力を語っていただいたり、時には人気飲食店のシェフがアイマニの厨房に立ち、その日限りのワインと食のイベントを開催したり。「ワイン」を通して、店舗のオープン前より、新しい訪問者が少しずつ増えています。
私たちの頭のなかには、常に、塩尻を盛り上げていきたいという思いがあります。
「駅前の活性化」という目の前の課題だけでなく、地域産業である「ワイン」を絡めることでより多くの方に塩尻の魅力を知っていただける。
長野県外からの集客を見込むだけでなく、地元に住む人々にも、もう一度塩尻の良さを見直してもらう。
ひとつの課題が、私たちの塩尻をより良くしていくことにも繋がっています。
会社名 | 株式会社HYAKUSHO |
---|---|
設立日 | 2020年7月 |
所在地 | 長野県塩尻市大門八番町1−28 スナバ |
代表取締役社長 | 田中 暁 |
事業内容 | 事業企画・設計、商品・ブランドデザイン、Web・システム開発 サービス開発のコンサルティング |